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【種別】 都市伝説 【初出】 とある科学の超電磁砲SS『蛇足、またはとある事件の終幕』 【解説】 相園美央の『地球旋回加速式磁気照準砲』発射事件解決後のある日、 佐天涙子が耳にした都市伝説。 佐天の興味は同時に並んでいた「西東先生のその後」というトピック移ってしまったために内容は不明。 恐らく、元『白鰐部隊(ホワイトアリゲーター)』を利用していた上層部の施設を、 御坂美琴が壊滅させた際の出来事だと思われる。
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ポケモン カメナーイ クサリバナ ブリザード ターブス(zerosu氏作成 ターブン(zerosu氏作成 タフターン(zerosu氏作成 尚、タフターンに関しては上の画像は大きすぎる為 ゲームで使用する為に少し修正をしました。 ご了承ください。 以下ゲーム用タフターン ゴリチュウ ソウシャン ソウデェン アルドゴン ラーベ トレーナー インデックス カオスの手書き。使用するかは不明 御坂美琴 カオスの手書き。使用するかは不明 エリダリパース OP主人公(女) コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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『はるかっかの事情を知る男、スパイダーマッ!』 ← 御坂美琴 スパイダーマ 松岡修造 → キャラクター概要 性別 職業 タイプ 大アルカナ 弱点 コピー能力 男 情け無用の男 ヒーロー 吊るされた男の意 なし ウィップ <長所> <短所> 地球を守る為に戦う戦士。ある時、天海春香の隠された事情を知る事になる、唯一の男。 マリオやアポロと行動を共にする事が多く、うるさい一人である。 VSブロリーの時は、マリオを倒された怒りに、レオパルドンを使っていた。 戦闘能力
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完全下校時間を過ぎた静かな闇の道路を一台の無人タクシーが駆けていた。 ここは外の世界よりも科学技術が二、三〇年先を行っている学園都市。 こういった自動操縦のタクシーが存在していて不思議は無いし、案外、需要も多い。 学園都市の大半は学生なのだが、学生がいる以上は教えるための教師がいる。 教師という職業のストレスは半端ではない。何しろ、預かっているのは大事な大事な他人の子供であるし、常に言うことを聞いてくれるわけでもない。しかも教師の半分以上は治安維持のための警備員(アンチスキル)にもなっている。 これではストレスが溜まらない方がおかしくないくらいで、結果、二次会三次会当たり前の夜の飲み会は毎晩行われていると言っても過言ではない。 結果、代行運転代わりに無人タクシーを利用する者や歩いて次の店に向かうことが億劫な連中が使用することも多々あることになる。 もっとも、今この場を走っている無人タクシーに乗っているのは、そんな日ごろの不満の捌け口を求めて彷徨い歩く連中やそろそろ帰宅するかなといった連中ではない。 助手席には妹達(シスターズ)の一人で、上条当麻からは御坂妹と呼ばれる少女。後部座席にはインデックスと白井黒子という配置で、アパートを出てからしばらくの間、沈黙に支配されていた。 どこに行くのかは教えられていない。 しかし、この御坂美琴と瓜二つの少女の言葉にはインデックスも白井黒子も従わざる得なかった。 なぜなら、あの場に居合わせて、(まったく慌てなかった様子から)自分たちが揃っていると知っていて、しかも自分たちが探している人間の一人とそっくりなどという偶然はありえるはずが無いからである。 二つまでなら偶然だが、三つとなると必然、というのは世の常だ。 「結論から申し上げます、とミサカは前を見たまま、お二人に伝えます」 タクシーに乗って、十分くらい経過したところで、ようやく、御坂妹は口を開いた。 それはとても平坦な声で、何も感情が篭っていない事務的な口調に聞こえて。 「あの方とお姉様は、私たちの元で保護されています、と、ミサカは衝撃の真実を暴露します」 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?! 当然、後部座席の二人は、背景ごと協調反転したような、声にならない衝撃を受けた。 あの方って、とうまのこと? お姉様とは御坂美琴お姉様? 実にたっぷり三分は固まっていた二人は、今度は震える渇いた唇を紡ぎ、そう問いかけたかったに違いない。 もっとも言葉を発する前に御坂妹が続けてきた。 「ちなみに、あの方とは上条当麻様のことで、お姉様とは御坂美琴お姉様のことです、とミサカはお二人の想像に対して答えます」 完全に先読みされた答えに、再び、インデックスと白井黒子は衝撃に支配されることとなる。 上条当麻と御坂美琴の二人が救出されたのは、一〇七七七号が辿り着いた沿岸の流氷の下からだった。 ゲコ太ストラップを見つけた彼女がミサカネットワークに現状を配信することで、九九六九人の妹達の脳波とリンクし、夏に学園都市で問題になった『幻想御手(レベルアッパー)』の原理、共感覚性を利用して、普段は強能力(レベル3)でしかない自身のレベルを引き上げ、かつ、普段から装着している微弱な電磁波を読み取る特殊ゴーグルを活用した結果、AIM察知能力だけは、このとき、オリジナルである御坂美琴並みのレベルまで高めることができて、ゲコ太ストラップのさらに向こう、今にも消え入りそうな微弱な電磁波を察知したのである。 もちろん、それは上条当麻と御坂美琴の二人。 力を完全に使い果たし、ぐったりしていた少年を、正面から、優しく包み込むように抱え込んでいた少女という構図で海の底に横たわり、しかし、二人とも完全に意識を失っていた。 「――というわけなんだが、君たちから不機嫌オーラが立ち上っているのはどういうことなのか教えてくれないか?」 御坂妹に連れられて着いた先は、白井黒子も一度お世話になったことがあり、インデックスにいたってはなんとなく第二の自宅と化している気がする、カエル顔のいる第七学区の病院だった。 実のところ、真っ先に二人がいる病室にそれぞれ向かいたかったのだが、その前に、ということでカエル顔の医者のところに案内されたのだ。 「い~~~え~~~なんでも~~~」 「右に同じなんだよ~~~」 どうやら、上条と美琴が『抱き合って』発見された、という部分がお気に召さなかったようだ。 カエル顔の医者は呆れた溜息を一つつき、 「しかし、この話は続きがあってね」 『は?』 「二人は生きて発見されたわけだが、僕も見ていたけど、あの大きい岩の塊が海に落ちてから一〇七七七号さんに発見されるまで、どれだけの時間が経っていたと思う? 常識的に言って、二人が生きていること自体、あり得ないことだったわけなんだけど、それを可能にしたのが、あの態勢だった、と言ってもまだ、君たちはそんな心情でいられるかな?」 ――!! 「極寒の氷水の中で周りは海水だよ。二人が生き残るためには酸素の供給を得て暖を取るしかない。暖はお互いの体温でも可能かもしれないが、もちろん、あの状況ではそれだけでは不充分だ。周りの水の冷たさは即座に体温を奪うし、それに何より、人は水の中で生きていくことはできない。 どうやら御坂くんは、自分の能力を最大限に活用したようだね。海水とは言え、水であることは間違いない。そこで彼女は『水』を『窒素』と『酸素』に電気分解し、必要な分だけの酸素を得ることに成功した。また、電撃を周囲に展開させることによって、体温とは別の暖も取ることを可能にしたようだ」 「……さすが短髪……学園都市の第三位だけあって頭良いし……」 インデックスが、まだどこかふてくされた表情で呟くが、 「ちょっと待ってくださいな。確か海水、というか塩水は電気など即座に流してしまうわけですから、広い海の中、電撃をその場に留めて置く、なんて芸当が可能なのでしょうか?」 白井黒子は違っていた。小学校で習った知識ではあるが、そう教えられたのだ。 「そうだね。君の言うとおりだ。確かに並みの電撃では不可能だろう。しかし御坂くんは超能力者(レベル5)の電撃使いだよ。もしかしたら常識枠外に拡散されない電気の使い方を知っていたのかもしれない。さすがに僕には分からない分野だがね」 カエル顔の医者が呆れて屈服する姿を捉えて、白井黒子の胸の内にどことなく優越感の火が灯る。 「……もっとも、それは相当、無理した方法だったようではあるがね」 「え?」 黒子のいぶかしげな声を聞いて、カエル顔の医者は一度、目を伏せた。 まるで何か、伝えたくないことを伝えなくちゃいけない、そんな葛藤を見せたのだ。 本人は気遣いのつもりだったのかもしれないが、本当に面白そうに見える表情を。 インデックスに嫌な予感が走る。 彼女は一度、この医者のこういう表情を見たことがあった。 それは最近になって知ったことではあるのだが、七月二十九日のあの日も、こんな表情をしていた。 「本人の前でショックを受けるのも失礼だから、手っ取り早くレッスン1……君は2だったかな?」 インデックスが一番聞きたくなかった台詞をカエル顔の医者は言ってしまった。 こんこん、と病室のドアを二回ノックした。 震える腕を何とか収め、何とか中の入院患者に聞こえるように気持ち大きく。 聞こえないことには何も始まらないから。 インデックスの心臓は既に破裂しそうである。何と言っても二度目なのだ。しかも二度とも自分を救ってくれた原因が、同じ結果を招いているのだ。 返事が返ってくるまでの間、今度はインデックスは十字を切ることなく、胸に手を合わせて祈っていた。 神様という存在をインデックスは信じている。そして自分は敬謙な神の徒であることを誇りに思っている。 はい? と少年の声が返ってきた。 あの日と同じく、恐る恐るインデックスはドアを開けた。 あの日と同じく、少年は白いベッドの上に上半身だけを起こして、ベッドの傍の、開いている窓の、ヒラヒラ揺れるカーテンの向こうへ遠くを見る目をしていた。 生きていた。 たったそれだけの事実に、インデックスは涙がこぼれそうになった。 この一ヶ月半、少年ことを、彼と過ごした思い出と供に考えない日は一度もなかった。 生きていた。 この事実にインデックスの胸にこみ上げるものがあった。 近づかずにはいられなかった。傍に行きたくて仕方がなかった。 病室のベッドまでの距離はそこまで長くはない。 それでも、今までのどんなことよりも、その距離まで走るインデックスは長く感じた。 そこにたどり着くまでが待ち遠しかった。もどかしかった。 しかし―― 「あの……あなた、部屋を間違えていませんか?」 あの日と同じく、少年の言葉はあまりに丁寧で、不審そうで、様子を探るような声だった。 あの日と同じく、まるで顔を見たこともない赤の他人に電話で話しかけるような声だった。 ――どうやら御坂くんの長時間にわたる電磁波に脳細胞が耐えられなかったようだね? 凍てつく夏の日の診察室で医者が放った言葉がインデックスに突き刺さる。 ――酸素を作り出し、暖を取ることで命を救うことは可能にしたようではあるが、長時間、それも高い周波数に近い電磁波を浴び続けた結果、脳細胞ごと記憶が破壊されてしまったようだ。あれでは、また昨日までのことを思い出すことはないと思うよ。今回は文字通り、脳に直接スタンガンを打ち込まれたようなものだったからね。 っ……! あの日と同じく、インデックスは小さく息を止める。 これでは本当にあの日と同じだ。 誰よりも深く危険に飛び込み、誰よりも強く能力を使い続けて、誰よりも激しく命の危機に瀕した結末が、命と引き換えに、またも記憶という名の心を奪ったのだ。 しかも、二度目もまた、インデックスを助ける、というただただシンプルな思いの元に、だ。 自分は神の使徒ではなかったのか。 自分は救いの手を差し伸べることに従事していたのではなかったのか。 それがどうだ。 本当に守りたかった存在を救えなかったばかりか、救われているのは自分だけではないか。 あのう……? 自分を心配する少年の声が聞こえる。 インデックスはそれが許せなかった。救われなければならないはずの少年の、卑しくも救われた自分を心配する声が許せなかった。自分自身が許せなかった。 だからこそ、彼を正面から見つめる。涙は何とかこぼれることを圧し留めた。笑顔を浮かべることもできたと思う。 絶対に、この少年の前で涙はこぼしてはいけない。そんな資格なんてない。 「大丈夫? 何か君、もの凄く辛そうだ」 なのに、少年はインデックスの心を木っ端微塵に打ち砕く。心の底を見透かしてくる。 どうして、あの日と同じやり取りを、またしなくてはならないのか。 しかし、これは自分に対する罰なのだ。償うべき罪なのだ。 インデックスは言い聞かせて、口を開く。 「大丈夫だよ」 毅然と言った。笑顔を浮かべて言った。 「大丈夫に決まってるよ」 「そう?」 少年の視線はいまだに疑念が渦巻いている。 そんな目で見てほしくない、インデックスは切に願うが、その願いが叶うことは許されない。許されるはずがない。 それなのに、 「あの、俺たちって知り合い?」 絶対に聞きたくない質問だった。 もう限界だった。耐え切れなかった。 そこに居たのは世界の魔道書一〇万三〇〇〇冊を記憶した完全記憶能力者でもなければ、神の敬謙な使徒でもなかった。 誰よりも何よりも大事な人を失った、ただただ打ちひしがれている一人の少女でしかなかった。 膝を付き、両手を付き、せめて顔は見られないようにするしかできなかった。 もう――圧し留める涙を堪えことはできなかった―― 白井黒子は茫然自失に立ち尽くしていた。 インデックスが入っていった病室の、隣にある個室の病室。 部屋の間取りはほぼ同じ。真っ白い壁に、シンプルな白のベッド。 そこに一人の少女が横たわっていた。 まるで眠れる森の少女のように穏やかに安らかに。 しかし、そんな童話に出てくるような安らかな雰囲気はなく、頭部にはいくつか電極を貼り付けさせられ、かけられているシーツの中にも点滴用のチューブが差し込まれ、整った鼻と口元には酸素吸入用のマスクもかぶせられていた。 集中治療室でないことだけが救いだった。 ――どうやら御坂くんは能力使用の限界を越えてしまったらしい。 先に白いシスターがショックを受けたその隣で、白井黒子もまた、あまりの衝撃に固まってしまっていた。 ――限界を越えた能力使用と彼女自身の強過ぎる力を自分自身にも浴びせ続けた結果、全身の神経に支障を来たしてしまったようだ。五感、いや、脳の一部を除いた六感のすべてを失っている。あれでは、命に別状がないとは言え、もう二度と目を覚ますことはないと思うよ。上条くんの方は御坂くんが被さっていたおかげで、間接的に暖を取ることが大半だったから、脳細胞の破壊だけで済んだようではあったがね。 残酷な医者の言葉。 白井黒子が目指した少女は、これから先、自分の模範になることはない、と言われたのだ。 いったいどうしてこんなことになってしまったのか。 少女がとある少年に恋心を抱いていることは知っていた。 しかし、ここまでして尽くすことができるものなのだろうか。 しかも、少年は既に、この少女のことを思い出すことはないのだ。 もう二度と報われることがないというのに、どうして、ここまで突っ走ったのか。 彼女は学園都市の第三位。 そんな崇高な少女が後先考えずに行動するなんて、白井黒子には想像すらできなかった。 ――呼吸が自力でできるくらいに回復したら親御さんが迎えに来るから。 もう、少女と一緒に居ることはできないという最後通告を突きつけられている。 ひと時は家族と供にいられるだろう。 しかし、その後は無残な結果が待っている。 学園都市の闇の部分が必ず御坂美琴を奪い返しに来る。 旅掛と美鈴を殺してでも奪っていく。 そして御坂美琴は垣根提督同様、永遠に意識を取り戻すことがないまま、利用され喰い尽くされるのだ。 もちろん白井黒子はそれを知らない。 だが、カエル顔の医者は知っている。学園都市がそういう町であることを知っている。 「お姉様……」 ふらふらと白井黒子は近寄っていき、 「お姉様……どうして……」 しゃがみこんで、その手を握り、しかし、握り返されることはない。 茫然自失から立ち直った白井黒子の胸にこみ上げるもの。 圧し留めることなくこぼれ続ける涙。 シーツを濡らし続けるが少女からの反応はない。 幾度となく呼びかけようとも少女の反応はない。 何度呼びかけただろう。どれだけ時間が経過しただろう。 白井黒子は限界だった。 もう淑女とか嗜みとかはどうでも良かった。 「うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! お姉様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!」 偉大なる先輩の胸に突っ伏して、誰憚ることなく声を上げるただの少女がそこにいた。 それでも無情にも――先輩からは何の反応もない――
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イベントガチャ 【X mas限定ガチャ】 販売期間:12/23~12/28 X mas限定SRカード(4種) カード名称 属性 コスト 初期値 最大値 スキル 備考 攻撃力 防御力 攻撃力 防御力 名称 効果 [素直になれない]御坂美琴 技 21 [ネコ好き]インデックス 思 [救ってやる!]上条当麻 力 14 [勝ち組への道]ミサカ
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/当麻と美琴の恋愛サイド/帰省/家族 第11章 帰省1日目 深夜の闘い 受信日時:01/02 22 38送信者:初春飾利受信者:御坂美琴件名:犯人について御坂さんこんばんは。初春飾利です。犯人追跡はこちらで行う事になりました。御坂さんは安心して削除にあたってもらえれば幸いです。というか白井さんが突っ走って行ってしまいました。犯人確保よりも、白井さんに事がばれないかが心配です。受信日時:01/02 22 39送信者:御坂美琴受信者:初春飾利件名:Re 犯人についてわかったこっちは任せて頂戴(^_-)あの子が暴走したら悪いけどお願いするわね怪我しない範囲で受信日時:01/02 22 40送信者:初春飾利受信者:御坂美琴件名:全力で阻止します!恋の応援隊員として頑張らせて頂きます!ヒトの恋路の邪魔をする輩はたとえ友人であろうと容赦いたしません! ◆ 1月2日 PM10:55 雨 当麻「んー、うるせえ」 いつの間にか寝てしまったらしい上条は、携帯がブルブルと暴れる音で目が覚めた。頭が半分寝ている 割に、耳に外の雨音がよく響く。 当麻「ったく、誰だよこんな時間に」 コール回数からしてどうやら電話らしい。 目を開けるのも面倒なので適当に手を伸ばしてそのまま耳に当てる。 当麻「……はいもしもし」 元春『おっすーかみやーん』 当麻「……」 ピッ。と、上条は迷わず通話を切った。 うう、今日は一段と寒いな。などと独りごちて布団を深めに被る。布団の中は場所によって冷たく、暖かい 真ん中あたりで体を縮こまらせる。 しかし僅か5秒程度で携帯がまたブルブルと畳の上を振動する。 無視しても、コールが10回、15回と鳴り止まない。留守電モードにしておけばよかったと考えるがもう遅い。 当麻「……はあ」 緊急の用事だったらヤバイしな、と心の中で唱えて再び携帯を取った。 面倒事は嫌だが、後悔するのはもっと嫌である。 当麻「あのな土御門。先に言っとくが、よっぽどでない限り面倒事は無しな。大体にして俺今帰省中で学園都市 にいねーから」 元春『いやいやかみやん。今回はそう言うんじゃ無いぜよ。友人として、ちょっとした警告をしてあげようという 優しい心遣いから電話したんだにゃー』 当麻「土御門、お前の優しい心遣いはたまに人を傷つけてるから気をつけろよ?」 元春『うにゃー。随分ご機嫌斜めだにゃーかみやん。もしかしたら『お楽しみ』の最中お邪魔しちゃったか?』 当麻「あ? 何の事だ?」 元春『いやぁほら、常盤台のレールガンとニャンニャンしてる最中だったかなー、と思って』 当麻「はぁっ!?」 上条の目が一気に覚める。 何故土御門からそんな言葉が出てくるのだろうか。 まさかあの時ばれたのか、それとも舞夏が言ってしまったのだろうか。 当麻「何言ってんだお前? 頭でも打ちましたかー?」 元春『うん、やはりまだ知らないみたいだにゃー』 当麻「……何をだ。イヤな予感しかしないが言ってみろ」 元春『ネット上のちょっとした噂だぜい。かみやんとレールガンのお嬢様が付き合ってる、ってにゃー』 当麻「ぶふーっ!!? な、なな何だそりゃ!?」 思いっきり動揺してしまう。 上条は有名人ではないし、美琴は有名だがアイドルというわけでもない。どうしてそんな熱愛報道みたいな しょうもない噂が流れるのか。全く理解できなかった。 元春『かみやんも水くさいにゃー。別に彼女が出来たからって俺は嫉妬に狂ったりなんかしないってのに。から かいはするけど。ああでも、青髪他クラスメイトはどうなるかにゃー? 吹寄あたりはひょっとすると鬼と化す かもしれんぜい』 当麻「って、んなもんデマに決まってんだろ! ネットの噂くらい適当に流せよ!! あと、例え俺に彼女が出来た 所でクラスのヤツらはそんなの興味無いだろ?」 元春『しかし意外だにゃー。俺としては本命インデックス、対抗ねーちん、五和あたりと踏んでたんだが。科学サイド とは盲点だった。さすがはフラグ大魔神。今度拝ませて貰って良いかにゃー?』 当麻「聞けよ!! 大体義妹に濃厚接吻してるヤツにからかわれたくねーぞ?」 元春『だだだだだ誰が舞夏に舌を入れたって!? み、見てもいないのに決めつけんじゃねー!!』 電話の向こうが良い感じにテンパる。 やはりこのネタは効くらしい。 当麻(ならあんな所でキスしなきゃ良いのに……) 元春『っつか、かみやんの彼女に皆が興味無いわけないのにゃー。高校生の色恋沙汰に対する目敏さは血に 飢えた野獣レベルだぜい?』 当麻「ほう。そうか。確かに俺もお前が舞夏にどこまで手を出しているかは気になるな」 元春『うぐっ……。まあ正直なところ俺はどっちでも良いんだけどにゃー。だけど、『どうでも良くない事』もあるだろ?』 当麻「はあ? 意味わかんねーよお前は相変わらず。そもそもそんなデマが流れたからって俺は別に」 元春『どうってことない、か? 自然災害級な鈍感っぷりだにゃー』 当麻「……?」 元春『いいかかみやん。気づいてないようだから鈍感馬鹿なお前にも分かり易くストレートに言うぞ?』 当麻「何だよ」 元春『これは上条勢力の一大危機なんだぜい?』 ◆ 美琴「何よ……これ」 御坂美琴は上条当麻の実家からほど近い24時間営業のファミリーレストランに居た。 まさかあの家からクラッキングする訳にもいかない。足が付くなんてことはほぼあり得ないが、一応不正行為 ではあるので気分的な問題である。 出かける際に美鈴から早く帰るよう釘を刺されてしまったので、近いようでいて歩くとそれなりに時間が掛かる 自宅へは行けないし、タクシーは住宅街であるためかほとんど走っていなかった。 そこで近場の公衆無線LANから持参した携帯端末でアクセスする事にしたのだ。 当然回線の帯域幅としては貧弱すぎるし、足が付くとまずいので、何ステップか学園都市内のコンピュータを 迷惑が掛からない範囲で踏み台にする。 頼んだストロベリーシェイクが届くのを待たず、ネットワークに接続して情報を改竄しようとし始めたその1分後、 美琴の手は完全に止まってしまった。 美琴「……」 ただただ押し黙り、小さく唇を噛む。 簡単に言ってしまえば、ネット上における上条の評判が最悪だったのだ。 思い起こして見れば、わざわざ外のネットワークで上条当麻の名前を検索したことは無かったし、そもそも 評判は今日書き込まれたものばかりだった。知らないのも無理はない。 美琴の周りでバチンと電撃が爆ぜる。ストロベリーシェイクを運んできた店員が驚き、頭にハテナを浮かべ ながら逃げるように去っていくが、美琴は気づかない。口からふぅーっと慎重に息を吐き、激高しそうになる気 を抑える事で精一杯であった。 美琴(とにかく、アイツが気づく前に……) 気を引き締めて指を動かし始める。 忌々しいものを消し去るため。情報を攪乱するため。 その副作用として、帯域幅が許す限りの膨大な情報が、美琴の脳に流れ込んでくる。脳に入ってくる前に能力 でフィルタリングすることも出来るが、敢えて全てを受け入れることにする。 ある者達は上条を見下していた。疫病神たる上条当麻ごときが学園都市の第三位に釣り合うわけがない。 下僕か何かとして利用されているのだろう。と。 ある者達は上条を罵倒ていた。上条当麻はこの世から消え失せろ。努力して超能力を勝ち得た御坂美琴に 近づくとは言語道断だ。彼女を不幸にする気か。空気読め。と。 ある者達は上条を非難していた。上条当麻の近くに居たせいで受験に落ちた。給料が下がった。財布を落とした。 ギャンブルに負けた。女が逃げた。ペットが死んだ。家族が病気になった。災害が起きた。国が戦争を始めた。と。 ある者達は上条を侮辱していた。親にすら見捨てられ、逃げ出す形で学園都市に行ったのに、それでも居場所 が無かった上条が、腹いせに女性トップの能力者である美琴の彼氏だと吹聴しているに違い無い。と。 ある者達は上条を妬んでいた。御坂美琴のファンとして、上条当麻を呪い殺したい。きっと御坂美琴の弱みを 握って脅しているに違い無い。俺も御坂美琴と×××したり、無理矢理××××させたり、めちゃくちゃに×× したりしたい。と。 学園都市のネットワークに接続できない彼らが得られる上条の情報は、上条の幼少期の物と、今日の出来事。 それ以外は僅かな噂のみだ。それでも上条への罵詈雑言は止まない。世間一般から見たらまだ子供である事 などお構いなしだ。 原因へは簡単に辿り着いた。 上条当麻の過去をまとめた、『上条当麻とは』で始まるような複数の情報サイト。 その情報に触れた時、美琴の背中にゾクリと怖気が走った。 掲示板で上条の事を悪魔と呼んでいる者も居たが、確かにその経歴は悪魔じみたトラブル体質であった。 その情報がどこまで本当で、どの程度誇張されているか分からない。安易に信じるのは危険だろう。 だがそれでも、これは上条に見せてはいけない代物である事は間違いない。見るだけで不幸になれる内容 だと思った。 美琴(だから消す。全部消してやる。私にはそれしか出来ない) 過去は変えられないが、過去を知られる前に隠す事は出来る。 彼はまだこの事を知らないだろう。知らない方が良い。だから上条が気づく前に終わらせなければならない。 美琴は初めて、上条が記憶喪失である事に感謝する。 その事が、自分の心を傷つける事も厭わず。 ◆ 話はほんの数分前に遡る。 当麻「これは……何だ?」 上条当麻は刀夜の書斎にあるパソコンの前で呆然としていた。 土御門から教えられた噂とやらを調べたら、自分に対する罵倒が出てきたからだ。 当麻「まあ、そっか。一応有名人のお嬢と付き合ってるんだもんな。当たり前か」 上条だって、他の誰かが有名人と付き合っているだなんて記事があれば嫉妬するだろう。 考えてみれば当たり前の事だ。インターネットはそう言う軽い発言がしやすい。 当麻「縁日でばれたのがいてーな。クソ、あいつに迷惑を……」 いや、と首を振る。それは考えすぎだ。 美琴の性格なら『この程度のひがみ放置しなさいよ』くらい言ってくれるだろう。下手に自分だけ臆病になり すぎても滑稽なだけだ。 この件に関しては違う、そう思う事にする。 当麻「ふぃー。寒いしそろそろ切り上げるか。問題があったら美琴に消してもらえば良いし、上条勢力の危機? ってのも結局どういうことか分からねえし」 しかし、無理矢理そう独りごちてパソコンの電源を切ろうとした時、最後に開いていたページに気になるワード を発見してしまった。 『こいつの近くに居ると嘘偽りなく「不幸」になるよ。うちの母親もそうだった』 当麻「……」 上条の体が一瞬熱くなり、すぐに暖房を付けていない書斎の空気に冷やされる。 その書き込みは、幼い頃の上条の近くを通りがかった母親が、数日後重い病に掛かって死んだ、というもの だった。更に参考サイトを幾つか挙げている。 ほとんど無意識のまま、そのリンクに手が伸びた。 よせばいいのに、と頭の中で声がするが、止まる事は出来なかった。今抱えている疑問のヒントがある気が して。 当麻「……ッ」 上条の手が震えた。部屋が寒いせいかもしれない。 上条はその自分について書かれたページをゆっくりとスライドしていく。 上条当麻が登場したテレビ番組。 上条当麻の特異体質についての考察。 上条当麻が実際に遭遇したとされる事件。 上条当麻が遭遇した事件における不自然な出来事。偶然ではかたづけられない点。 その事件における被害者、損害。規模。報道。 学園都市への入学とその後の噂。 そして、上条当麻と御坂美琴との関係。 喉が渇き、心臓の音が頭に響く。 すぐにウィンドウを閉じろと脳が警告する。 それなのにカーソルは、関連掲示板リンクへと移動した。 無意識に喉が鳴らした音が聞こえる。 当麻(……こりゃ、ひでぇな) そこでは先ほどの場所よりもっと激しい表現が飛び交っていた。上条当麻という単語がまるで呪詛のように 何度も唱えられる。 擁護意見が少ない。いたとしてもからかっているだけに見えた。原因の一つには、実際に今日美琴を、ファン の追跡という危険な目に遭わせた事らしい。 とにかくそこでは上条が悪魔のような、恐怖と憎悪の対象として認識されていた。 当麻(…………寒い) 自分の体を痛いくらいに激しく擦る。 それでも体の震えが止まらない。 上条当麻が悪い。 上条当麻のせいだ。 上条当麻が不幸を呼ぶ。 上条当麻が憎い。 上条当麻の―――― 文字を追う度に震えは大きくなり、頭に血が上り、吐き気がする。 口から意図せず妙な唸り声が上がる。 体が狂いだす。風邪でも引いたのだろうか。 当麻「………………ぁ」 何か口から出そうになった時、プツンと、パソコンの電源が切れた。 当麻「……?」 パソコン本体を見ると、指がいつの間にか電源スイッチを押している。 無意識の行動に若干の恐怖を感じたが、それ以上に安堵した。これでアレを見ないで済む。 当麻「あー、えっと、……まあクソ寒いし寝るか」 そう独りごちて上条は椅子から立ち上がる。 当麻(美琴は、どこ行ったんだろうな) 体の震えは既に止まっていた。 ◆ 1月2日 PM11:12 晴れ 白井黒子は28階建て学生マンションの最上階にいた。 コの字型をした割と規模の大きいマンションであったが、帰省時期であるためか、はたまた深夜だからか、シン と静寂だけが耳を突いた。 ここに来るまですれ違ったのは、せいぜい入り口付近の男子高校生数人くらいである。彼らは顔を赤くしながら 馬鹿みたいに騒いでいて、明らかに酒を飲んでいた風だったが、風紀委員の腕章をした白井は一瞥をくれてやる だけで取り合う事をせず通り過ぎた。 今はそれどころではない。 白井は20メートル以上離れた反対側の通路、仄かな白色光に照らされた一つの扉を睨み付ける。 白井「初春、部屋の見取り図はまだですの?」 インカムに向かってほんの少し苛立った声を投げつける。 初春『はいはーい、今見てますよーっと。……うーん、でもこの見取り図じゃちょっと無理そうです。その部屋、 別の業者が改築しているらしいんですが、新しい方の見取り図が見つからないんですよ』 白井「テレポートで安全に入る隙くらい分かりませんの? それだけでもいいですわよ」 初春『改築した事実しか書いていないので、中がどうなっているか全く分からないんです。ただ、バルコニーは さすがにまだありそうですし、そこからなら入れると思います』 白井は視線を上に向ける。屋上までは飛べる範囲内のようだ。 初春『どうします? その部屋の見取り図を引き続き探す事もできますけど』 白井「いえ、あの噂の広まる速度を考えればそう悠長にもしてられないでしょう。バルコニーからでいいですの」 初春『そうですか……。はあ、始末書だけで済めば良いんですけど』 令状も持っていなく、相手の犯行すら確定していない状況でのこの行動は、もちろん一般人と同様何らかの 罪に当たる。ジャッジメントとは言え叱られるだけでは済まないかもしれない。 白井「貴方には悪いですけれど、わたくしは止まりませんわよ?」 初春『へ? 何で私が止めるんですか?』 インカムから心底不思議そうな声が白井の耳に聞こえてくる。 美琴を中傷されて怒っているのは白井だけではないのだ。 白井「……、いえ、何でもありませんの。でもまあ、一応最初は正攻法でいきますわよ」 数瞬後、白井の体が突如その場から消え去り、代わりに反対側の通路にある玄関前に出現した。 何の躊躇いもなく指が呼び鈴のボタンへと伸びる。 ピンポーンという軽快な音が余計に緊迫感を際立たせる。 白井「…………………………………………………出ませんわね」 続けて3回鳴らし、更に60秒ほど待って諦める。 留守なのだろうか。 初春『居留守と言う可能性もあります』 白井「悪事をはたらいている自覚があるのでしたらあり得ますわね」 斜め後方、マンションより高い位置にテレポートしながら白井は応える。 高層マンションの割りにこざっぱりした屋上の地形を視認した後、柵の外側、少し高くなった縁へと再び テレポートする。 初春『逃げたのかもしれないですけど』 白井「まあそれならそれで、犯人だと断定できればこちらももう少し大胆な事が出来ますし」 白井はその場から後ろ向きに飛び降り、テレポートを利用して音もなく広いバルコニーへと着地する。 中は緑地に笹とパンダ柄のカーテンで覆われていたが、幸い隙間が少し空いていた。鍵の掛かった厚い 二重窓も、中が見えるのであれば白井には関係無い。 片目を閉じて中を覗うと、真っ暗な部屋の中でぼんやりと薄く青白い光だけが見えた。 恐らくディスプレイの光だろう、と当たりを付け、白井は薄く不敵な笑みを浮かべる。 白井「(ビンゴですの。……乗り込みますわよ)」 初春『気をつけて下さいね』 太ももから鉄矢を抜き、その青白い光に包まれた部屋へと白井は跳ぶ。 そして光源の机へ向かい、 白井「ジャッジメントです……の?!」 ガタッ、と言う音と共に、ソレは白井の方へ緩慢な動きで振り向いた。 白井が突入するまでディスプレイを覗き込み、端末を操作していたらしいソレは、青白い光を金属質の黒い 表皮で反射しながら白井を見る。 そして異常に素早い動作で、音もなく大きな銃口を持ち上げると、白井に狙いを定める。 白井「ッ!!」 1秒、あるいはもっと短いかもしれない。白井は呆気にとられてしまった頭を無理矢理起こすと、次の瞬間には その部屋から忽然と消えていた。 ほぼ同時、先ほど居た屋上にその姿が現れる。 ズバン!! という大きな音がテレポート直後の白井の耳をつんざく。 心音が早まり体が熱くなるのを感じる。 白井「……ぱ、駆動鎧《パワードスーツ》ですって!? 何故あんなものが?」 中は部屋の住人だろうか。大能力者に駆動鎧なんて反則だ。 いや、そもそも見たことのないタイプの外見であった。もし最新型であれば、中が誰であれ関係無く分が悪い かもしれない。 そう考え白井は唇を噛む。 白井「不本意ですが、一旦退却……ッ?」 ふっ、と、白井の視界がほんの少しだけ暗くなった。白井と月の間に素早く何者かが入り込み、影を落とした のだ。2,3秒掛ければその事に気づいたかもしれない。 しかしそれよりも早く、白井は直感で何かを悟る。 背中にぞわりと寒気が走った。 初春『白井さん、後ろ!!』 白井「くっ!!」 監視カメラの映像から異常を察知した初春の絶叫と同時、再び空間を跳躍する。 今度は斜め後ろ。屋上の中央、そこから更に20メートルほどの高さへ。 白井は視線を元の場所に投げる。 そこでは、2メートルに届きそうな背丈の駆動鎧が、その腕がビュンッと鋭く宙を貫いていた。 ドゴン!! という衝撃と共に屋上のコンクリートが割れ、大きな穴が開く。 もし跳ばずに防いでいたら、ぺしゃんこになっていたのは白井の体だろう。 無音のまま、ロボットを思わせるような若干機械的な動きですっくと体勢を立て直した駆動鎧の姿が、月明かり に晒される。 白井(……しっぽ??) 黒い塊はおおよそ人型をしてはいたが、ドクロを思わせるヘルメット大の頭部、その天辺付近から首筋、背中 を通り、その先に至るまで、頭より少し細い棒が曲線を描き垂れていた。 更にそれにはコブが6つ付いており、よく見るとしっぽと言うより太い脊椎。あるいは束ねた髪にも見えるかも しれない。 白井(いえ、そんなことより) 見た目の印象から思考を離す。 白井は物凄く嫌な予感を抱いていた。 その正体にもう少しで気づこうかという時、眼前で起きる光景が先に証明してしまう。 白井「ッ!!」 駆動鎧が白井の視界から忽然と消えた。 素早い動きなどではない。例え時速500キロメートル出ていたところで、凝視していた白井には残像くらい 見えるはずだ。 咄嗟に白井は更に後方へとテレポートする。 と、ほぼ同時。持ち歩くには余りに大きい銃から爆発音と共に弾丸が発射される。 発射したのは一瞬前まで白井が居た場所に『出現した』駆動鎧。 発射した先は『テレポート後』の白井。 屋上の地面に着地した白井の腕を弾がかすめ、風紀委員の腕章がゆっくりと地面に落ちた。 腕から熱い液体が吹き出すのを感じる。 それだけではない。 更に白井は絶句する。 白井(脚が、動かない!?) 巨人の手で掴まれているかのように膝から下の自由が利かなくなる。 これではまるで―――― 白井「……冗談、きついんじゃありませんの? ラスボスが出るには早すぎますわよ」 歴戦の経験が白井に一つの可能性を告げる。 白井(多才能力《マルチスキル》……とでも言うんですの!?) ??「うぇ、もう気づいちゃったの?? やるねツインテール!」 黒い塊からあんまりな事実があっけらかんとした声で告げられる。 ??「よっと!」 重そうな体躯を不自然なほど軽々と動かし、柔らかな曲線で白井が居る傍へとジャンプしてくる。ふわりと 浮かび上がったように見えたが、着地と共に屋上のコンクリートが痛い音と共にめくれ上がる。それほどの 衝撃と言うことだろう。 ??「それジャッジメントの腕章? ってことは君、やっぱ文津じゃないの? ちょっとは期待したのに」 白井「……ええ、貴方こそ文津幸美じゃないようですわね」 白井は迷う。 マルチスキルを信じられない、というほど頭が固いわけではない。方法はわからないが、前例もあるし、何より 今目の前でそれが起こっているのだ。 今脚を縛っているのは念動力《テレキネシス》の類だろう。メジャーな能力であるため感触としてなんとなく分かる。 そして先ほど白井のテレポート先を予測したのは、 ??「そ、読心能力《サイコメトリー》系の能力で合ってるよ。コレクションの中には色々ヘンテコなのいっぱい あったんだけどね、ぼくとしては覚えるのも相性を考えるのも面倒だしね。他に使えるのは電気と炎と風。 まあ意外と駆動鎧に乗ってるとこいつら使わないんだけどね。とりあえずほら、格好良いしね。って、こん なこと教授に言ったら殺されそうだけどね」 重厚な異形の塊には似つかわしくない軽い声がぺらぺらと訳の分からない事をしゃべり出す。 ??「それでツインテールは何者なの? あ、名前は分かってるからいらないよ。ちなみにぼくは楽華《らっか》 って呼んでね。偽名だけど」 白井「あら、わたくしは警邏中だった極普通のジャッジメントですけど。その楽華さんはここで何をしていたん ですの?」 楽華「って、そんなわけないでしょ。こーんな正月の真夜中にこーんなピンポイントで……って、ああっ!! その制服常盤台の冬服じゃないの? すっげえ、ぼく初めて見たよ。てことは、もしかして用事は常盤台 の第三位関係?」 白井の肩がその単語にぴくっと動く。 楽華「およ、良いお返事だね。なるほど-マイラヴァーねぇ…………って、レズなのぉ!? すっげえ、それも 初めて見たよ」 楽華と名乗る駆動鎧はその体躯でズガーン! というようなリアクションをとるが、状況的には笑えない。 逆に不気味なだけだ。 楽華「え、違う? お姉様限定? へえ……なんかよく分からないけど色々あるんだなあ女子校って。……ん、 ぼくが何をしていたかって? ああ、噂ね。やっぱり……でも悪いのは文津だよ。人質のくせにつまんない 事しちゃってね。しょうがないからぼくはそれを止めてたの。まあ細かいことは良いや、ツインテールはどちら にせよ今殺すしかないしね」 白井「ッ!?」 白井の思考を読みつつぺらぺらと勝手に喋っていたが、マスク内にやや篭った声が最後に物騒な言葉を 付け加える。 楽華「うん、テレポートすれば足枷は外れるけど、結局思考が読めるから意味ないよ」 詳しくは判らないが、これほどの質量をテレポートできるとすれば白井と同等以上のレベルだろう。もし他の 能力も大能力以上であるなら、例え相手が生身であっても勝利は厳しい。 過去に美琴が大能力者クラスの多才能力者を相手に勝利したが、さすがの白井もそこまで自分の力量を 過信していない。状況にもよるが、引き際は心得ているつもりだ。 とはいっても、上手く逃げる方法も思いつかない。 相手の能力の組合わせが悪すぎる。 心が読めるのだから、ただの『チェック』では足りない。『チェックメイト』できるだけの方法、つまり読まれたと しても上手くいく方法でなければならない。 白井(戦いつつ考えて、隙を見て退くしか……) 鉄矢を握る手に力を込める。 楽華「無理無理。逃がさないよ。じゃないとぼくが教授に怒られるからね。ツインテールがその棒を放った直後か、 自分をテレポートさせた1秒後、君は死ぬことになるよ。あ、銃殺と圧死と焼死と感電死と窒息死、どれが いい? 死に方くらい選んで良いよ。ぼくだってこんな事したくてしてるわけじゃないんだし」 白井「予知能力《ファービジョン》も持っているんですの? でなければ、そういうセリフは死亡フラグですわよ?」 楽華「ん、フラグ……って何? ま、何でもいっか」 駆動鎧は重たそうな銃をゆっくりと持ち上げる。まるで死のカウントダウンでもするかのように。 強がってはみたものの、白井にこの状況を打開する方法は思いつかない。せいぜい運任せでランダム方向 にテレポートしてみることくらいだが、上や横に飛べば目視で見つかるし、建物の方向に飛ぶのは分の悪すぎ る賭けだ。いつかのようにビルを丸ごと落とす手もあるが、人が居るため使えないし、相手もテレポート能力を 持っているので意味がない。 いずれにせよ、大能力者クラスの相手に思考を読まれるという条件ではむしろチェックメイトされているのは 白井の方だろう。 白井(くっ、こんな面白みのない展開で終わりだなんて御免ですのよ!?) それでも何もせず終わる訳にはいかない。 白井は仕方なく11個の数字を無差別に選んでいく。 と、その時、 初春『白井さ――――ん!!!!』 キィーン! と耳をつんざくような金切り声が白井の耳を貫いた。 思わず鉄矢を二本落としてしまう。 白井「う~い~は~る~!! こんな生死を分ける時に貴方は」 初春『白井さん!! 月はどっちに見えてますか!? 綺麗な半月です!!』 白井「……は?」 白井は呆気にとられる。 白井「今遊んでる暇は」 初春『白井さんっ!!』 白井「……」 初春の切羽詰まった声に気圧され、白井は前を見る。 正面の銃を構える駆動鎧、その頭上に煌々と輝く半月があった。 白井「真っ正面に、ありますの」 初春『なら、そちらがX軸、右がY軸、下がZ軸、原点が白井さんで単位がメートルです!!』 白井「ッ!?」 楽華「ッ!?」 その言葉にまず白井が理解し、その思考を楽華が読む。 初春『跳んで下さい!! 御坂さんのスリーサイズを全て5で割った方向です!!』 楽華「はあっ??」 戸惑ったのは楽華。白井の脳から御坂美琴に関する膨大な数値が流れ込んでくる。 慌ててトリガーを引くが、弾が射出される前には白井の姿は消えてしまった。 白井「……はぁっ、はぁっ」 白井はマンション中程の通路に出現する。と同時に前方へ走り出した。 少しだけなら攪乱出来たかもしれないが、飛んだ先は相対座標も絶対座標もばれているのだ。その場に 留まっていたら十中八九何かしら跳んで来るだろう。 そう予想した通り、白井がその通路に出現した約4秒後に、先ほど落とした鉄矢が跳んできた。そしてその 2秒後、通路に面した吹抜けから駆動鎧が風に載ってふわりと通路に舞い降りる。 テレポートを使わなかったのは白井が座標のみで跳んだためだろう。跳ぶ意図が理解できないため、その 先の地理条件が読み取れないし、正しい方向に跳んだかも分からない。駆動鎧であっても跳ぶ先が分から ないままテレポートするのは危険であるようだ。 初春『そこで止まって下さい! 次は御坂さんの携帯番号、上からマイナスxxx、xxxx、xxxxの方向です!』 白井「了解ですの!!」 楽華「居た!! 逃げんな!!」 駆動鎧は弾丸より手っ取り早い電撃を放つが、またしても逃してしまう。かすりさえしていない。 楽華「あ、ありえない。ちょっとでもミスったら死ぬかもしれないこの気狂い能力で、何で他人の言ったままに 跳べるの!?」 それはまるで他人の指示に従い、目隠しをされたままビルからビルへと跳び移るようなものだ。相手の発言 に絶対の信頼があっても簡単に出来ることではない。 楽華は駆動鎧の力で怒りのままに壁を殴る。 楽華「クソ、こっちが気を使ってやってんのに!!」 間を置かず、廊下から下へと飛び降りる。 楽華(あーもう、相対座標から絶対座標にするのが面倒くさい!!) 何年も育んできた能力ではない。 出来ると慣れるは違うのだ。 楽華「待てこらー!!」 白井「…………」 楽華「無心!? いや……、つ、ツインテール。君何考えてんの!? 女同士でそんな、いやらしいよ!!」 棒立ちのまま目を伏せる白井へ向けて、駆動鎧の両手から電撃と真空刃が飛ぶ。 それも一瞬遅く白井の体が消える――――しかし、白井の体は廊下を10メートルほど移動しただけだった。 楽華(ミス!?) 楽華がそう判断しようとした時、ガガンッ!! と硬い物が割れる音を背中に聞く。 楽華「……ッ!!?」 駆動鎧の動きが止まる。 その中の顔が苦虫をかみ砕いたような表情をしている事は、白井にも何となく分かった。 白井「やはりそこが弱点ですのね。分かり易すぎですの」 テレポートした鉄矢が五本、うち二本が駆動鎧の背中にある、でこぼこしたパイプに刺さっていた。 刺さった場所から赤黒い液体がポタポタと滴る。 白井(……油? いえ、むしろこれは……、ッ!?) 駆動鎧はあからさまに肩を落とした後、突如けたたましい音と共に辺りへ電撃をまき散らす。ただし白井の 体を避けながら。 白井「? ……当たっていませんわよ?」 楽華「はあ、最初からこうすれば良かったよ」 初春『白井さんっ! マンションの防犯カメラが壊れました。でも逃走……は、……下……メート……ブツッ』 白井「……初春!? 初春!!」 応答がない。 インカムも電撃により破壊されたようだ。 冷たい辺りの空気を静寂が包む。 冬の外気にさらされた汗が体温を奪うのを感じる。 白井(能力の二つは奪えたのでしょうが、その中に読心能力が入っていれば……) 逆を言うと、入っていなければ死に近づく。 楽華「ふふん。今、読心能力が潰れてればなーって、思ったでしょ?」 白井「くっ……」 楽華「ざーんねーんでした。生きてるよーだ」 そう言って駆動鎧が何やら滑稽なポーズをしようとした時、 ??「楽華、何をしているんです?」 楽華「ひゃぁっ!?」 突如、白井の後ろからした声がして、それに駆動鎧がビクッと震えた。 白井(新手!?) 白井は壁に背中を当て、楽華に注意しつつそちらを見やる。 白井「? ……痛っ!」 誰も居ない、と思った瞬間、頭にチクリと痛みが走った。 ??「楽華。貴方、なかなか可愛らしい女の子と戦っていますね」 先ほど見ていた場所に楽華のと似た外見の駆動鎧が、手に白井の髪の毛を数本持って出現した。 白井(またテレポート使い!?) ??「テレポートは使い勝手が良いですから」 白井「…………」 さらっと心を読まれたことに、白井が絶句する。 その白井を放っておいて、新たに出現した駆動鎧は、立ち尽くす楽華の傍へと一瞬で移動した。 楽華「せ、先生……何でここに」 黒い塊は声を震わせながら新たな黒い塊に問いかける。 先生「何故って、貴方が遅いからですよ楽華。クリーナーは既に作戦のため第三位と幻想殺しの元へ向かって います。貴方も早く合流しなさい」 楽華「ご、ごめんなさい。ぼく、その、第一位の介入を防ごうと」 先生「楽華。『ぼく』はやめなさいと言ったはずです。女の子でしょう」 楽華「ご、ごめんなさい」 先生「それと何ですかその体たらくは。よりによって読心能力と電撃を奪われるとは。作戦に支障が出るじゃな いですか。修理代はお給料から引いておきますからね」 楽華「うっ……はい」 禍々しい外見の駆動鎧だが、その姿は教師に怒られる生徒そのものであった。 白井はジリッと後退りつつ隙を窺う。 先生「では適当に片付けますよ。時間がありません」 先生と呼ばれる駆動鎧は白井の様子などはお構いなしに、右手を空へ上げた。 楽華「こ、殺しちゃうの!? だってその子、先生の趣味でしょ!?」 先生「DNAは手に入りました。オリジナルと戯れる時間はありません」 白井「?」 楽華の視線は白井と先生と呼ぶ駆動鎧の間を行ったり来たりする。 何かに迷っているようだ。 先生「私は先に行きますから、貴方は研究所で装備を整えてきなさい」 楽華「文津幸美は?」 先生「放っておきなさい。何も出来やしません」 その言葉を残して片方の駆動鎧が消えた。 白井はその事に詰めていた息を吐く。 経緯は不明だが、これでサイコメトラーが消えたわけである。 白井「さて、ではわたくしもお暇させて頂きますの」 楽華「ちょ、バカ。今跳んだら死んじゃうよ!?」 白井「……はあ? まだ何か用がありますの?」 テレポートしようとした白井は面倒くさそうにため息をつく。 楽華が読心能力を持っていない以上、白井がここから勝つことは厳しいが、逃走することは簡単なのだ。 楽華「違うよ! 先生の複合能力は怖いんだよ! 今に上空の水分を冷やして出来たデッカイ雹が君目掛け て降ってくるよ!!」 白井「雹? というか貴方、私を殺そうとしていませんでしたっけ?」 楽華「そ、それは……、だって、視られてるから」 白井「誰にですの?」 楽華「教授だよ。複合能力、十里飛眼《スカイスコープ》を持ってる……。でも、先生の大ざっぱな攻撃は関係 の無い人を巻き込みすぎるし、作戦とは関係無いし、教授も許してくれるはず……だよね。うん」 楽華は自分に言いかけるように頷く。 楽華「引き留めてごめんね。後はぼくがやるから大丈夫」 そう言って残った駆動鎧も白井の前から消え去る。 白井「……」 白井は一瞬、先ほどの文津の部屋に戻ろうかと思ったが、頭を振りその考えを掻き消す。 状況的に深追いは禁物だろう。 そして白井も跳んだ。後に静寂のみ残して。 ◆ 白井は何度かテレポートして、マンションから100メートルほど離れた建物の上へ降り立った。 右腕に出来た傷が冷たい風に撫でられてジクジクと痛む。 白井「……お姉様」 先ほど、やや背が高い方の駆動鎧が言っていた言葉が気になった。 第三位と幻想殺し。 とにかく初春の元へ一旦戻ろうと、再び空間移動しようとする。 とその時、ダァーン!! という爆発音と、一瞬遅れて衝撃波が白井の背中から届いてきた。 咄嗟に振り向いた白井の目に、異様な光景が飛び込んでくる。 先ほど居たマンションの3割程はあろうかという巨大な質量の氷が屋上で『立って』いたのだ。 そして静止した氷が、丸ごと業火に包み込まれて、大量の水蒸気と共にその身を小さくしていくのだ。 しかし白井はその光景を見ながら、やけに覚めた頭で冷静に考える。 果たしてこの能力は大能力《レベル4》か、超能力《レベル5》か。 そんな大きな力で、自分が慕う御坂美琴に何をする気なのか。 白井は踵を返すと、急いで空間を跳び越えた。 - - 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/当麻と美琴の恋愛サイド/帰省/家族
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/ログ 12スレ目ログ ____ ________________ 12-20 11-391 とあるラジオのいちゃいちゃSS 4 12-28 つばさ(4-151) 素敵な恋のかなえかた 1 笑顔のもと 12-40 12-039 小ネタ 私の者 12-46 つばさ(4-151) 素敵な恋のかなえかた 2 笑顔のもと 12-62 小ネタ ゲコ太仮面様! 12-67 9-452 小ネタ 御坂美琴は恋を知らない 12-80 陣海(11-256) とある記憶の消失問題 1 -①プロローグ- 12-85 小ネタ 少年時代 12-90 木林森(11-812) きっかけは些細なこと 12-98 auau(7-270) のち晴れ 2 中編 12-121 ほっかいろ(6-350) 小ネタ 進級祝い 12-138 小ネタ ××しましょ? 12-145 上琴患者A(7-065) 例えばこんな三人の関係 14 海に行こう☆☆ 12-150 上琴患者A(7-065) 例えばこんな三人の関係 14 海に行こう☆☆ 12-162 陣海(11-256) とある記憶の消失問題 2 -②退院までの日々- 12-178 寝てた人 ◆msxLT4LFwc 当麻と美琴の恋愛サイド ―帰省/家族― 11 12章 帰省2日目 父の想い 12-201 zipang(12-200) 大切なメガネ 1 12-208 12-207 初デートを尾行する友人と私達 12-220 eL(12-219) 鼻歌の秘密 12-228 コッカラ(7-028) 御坂姉妹の家出 3 1日目(お泊まり編) 12-244 9-452 I want you look me, only. 12-256 陣海(11-256) 鶴の恩返し 10 -⑨後日談 みんなでプールへ行ってみようか 計画編- 12-268 つばさ(4-151) どこにでもあるハッピーエンド 7 好きの先にあるもの 12-284 蒼(4-816) side by side 30 ―あれから一週間― 12-298 12-297 レールガンのおとしかた 12-305 zipang(12-200) 大切なメガネ 2 12-313 つばさ(4-151) どこにでもあるハッピーエンド 8 好きの先にあるもの 12-327 eL(12-219) 胸に抱く、想い 1 12-339 桜並木(4-027) 小ネタ 上条さんお勤めご苦労様です 12-350 モペト(12-348) 小ネタ 充電器の使い方 12-357 陣海(11-256) とある記憶の消失問題 3 -③上条の御見舞い- 12-373 ION(7-279) 上条さんがちっちゃくなりました。ReWrited 6 8月18日 Count Down_part1 12-390 陣海(11-256) 鶴の恩返し 11 -⑩後日談 みんなでプールへ行ってみようか 計画編- 12-399 eL(12-219) 胸に抱く、想い 2 What s goin on? 12-412 つばさ(4-151) どこにでもあるハッピーエンド 9 好きの先にあるもの 12-421 つばさ(4-151) どこにでもあるハッピーエンド 9 好きの先にあるもの おまけ 12-427 陣海(11-256) とある記憶の消失問題 4 -④上条の計画- 12-459 陣海(11-256) 入れ替わり生活 1 12-482 陣海(11-256) とある記憶の消失問題 5 -⑤上条と美琴- 12-502 上琴患者A(7-065) 例えばこんな三人の関係 15 海に行こう☆☆ 12-517 12-516 風の噂が招いた種 12-528 eL(12-219) 胸に抱く、想い 3 What s goin on? 12-545 12-544 「「俺達がキューピットだったんだぜい(やで)」」 1 12-561 陣海(11-256) 入れ替わり生活 2 12-571 Π(12-570) 嘘からでた真 12-580 ハイネ(12-579) if.御坂美琴と上条当麻の会合[前編] 1 12-589 eL(12-219) 例えばこんな1月31日(記念日) 1 12-597 eL(12-219) 例えばこんな1月31日(記念日) 2 12-613 hakimu(9-127) 尋問の末に 12-625 12-624 Road~One year ago~ 12-637 桜並木(4-027) 初めてのおつかい(with_my_two) 12-650 陣海(11-256) 鶴の恩返し 12 -⑪後日談 みんなでプールへ行ってみようか 移動~着替え編- 12-662 12-661 小ネタ 魔法のマフラー 12-670 コウ(7-554) 小ネタ 1Kに三人は無理だろ 12-673 小ネタ OOOがほしい 12-677 月見里(12-676) 四月朔日 12-689 taka(12-688) 小ネタ 二人平和な日常を 12-699 上琴患者A(7-065) 例えばこんな三人の関係 16 海に行こう☆☆ 12-712 ハイネ(12-579) if.御坂美琴と上条当麻の会合[中編] 2 12-720 月見里(12-676) 四月朔日―その後― 12-737 12-661 小ネタ 手編みのマフラー 12-747 auau(7-270) 告白の練習 12-766 taka(12-688) 夢のあと 12-773 eL(12-219) 胸に抱く、想い 4 What s goin on? 12-788 陣海(11-256) 鶴の恩返し 13 -⑫後日談 みんなでプールへ行ってみようか プール編- 12-795 陣海(11-256) 鶴の恩返し 13 -⑫後日談 みんなでプールへ行ってみようか プール編- 12-805 eL(12-219) 限定!プレミアムゲコ太 12-813 hakimu(9-127) スキンシップの理由は 12-822 蒼(4-816) 最後の日、その後 12-834 月見里(12-676) 歌を歌ってみない? 1 ―その1― 12-854 D2 ◆6Rr9SkbdCs Equinox 22 九月の狂想曲 12-867 12-852 あの後 12-889 9-452 とある上琴の結婚計画? 12-899 D2 ◆6Rr9SkbdCs Equinox 23 九月の狂想曲 12-917 D2 ◆6Rr9SkbdCs Equinox 24 九月の狂想曲 12-923 D2 ◆6Rr9SkbdCs Equinox 24 九月の狂想曲 12-956 月見里(12-676) 歌を歌ってみない? 2 ―その2― 12-970 9-452 とある少女の秘める思い ▲ 編集 Back
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『とある魔術の禁書目録』1巻 2巻 3巻 4巻 5巻 6巻 7巻 8巻 9巻 10巻 11巻 12巻 13巻 SS巻 14巻 15巻 16巻 SS2巻 17巻 18巻 19巻 20巻 21巻 22巻 『新約 とある魔術の禁書目録』1巻 『とある科学の超電磁砲』レギュラーキャラ 常盤台中学 『幻想御手』編 『絶対能力進化実験』編 『学芸都市』編 その他の登場人物 『乱雑解放』編 その他のアニメ版オリジナルキャラクター 『その他SS巻』 『とある魔術の禁書目録』 1巻 上条当麻 インデックス ステイル=マグヌス 神裂火織 御坂美琴 月詠小萌 青髪ピアス カエル顔の医者 2巻 姫神秋沙 アウレオルス=イザード アウレオルス=ダミー スフィンクス 3巻 ミサカ10032号(御坂妹) 『妹達』 白井黒子 『一方通行』 土御門舞香 4巻 土御門元春 ミーシャ=クロイツェフ 火野神作 上条刀夜 上条詩菜 竜神乙姫 5巻 闇咲逢魔 アステカの魔術師 海原光貴 ミサカ20001号(最終信号・打ち止め) 芳川桔梗 天井亜雄 6巻 風斬氷華 シェリー=クロムウェル 黄泉川愛穂 7巻 ローラ=スチュアート オルソラ=アクィナス アニェーゼ=サンクティス ルチア アンジェレネ 建宮斎字 浦上 8巻 初春飾利 婚后光子 結標淡希 9巻 吹寄制理 御坂美鈴 オリアナ=トムソン リドヴィア=ロレンツェッティ 10巻 11巻 五和 ビアージオ=ブゾーニ 12巻 木原数多 13巻 ヴェント アックア フィアンマ トマス=プラチナバーグ SS巻 駒場利得 浜面仕上 騎士団長(ナイトリーダー) 14巻 テッラ 親船素甘 親船最中 15巻 垣根帝督 ドレスの少女 砂皿緻密 ゴーグルの少年 佐久辰彦 手塩恵未 山手 鉄網 麦野沈利 絹旗最愛 フレンダ=セイヴェルン 滝壺理后 博士 馬場芳郎 ショチトル 査楽 服部半蔵 人材派遣(マネジメント) 電話の女 電話の男 塩岸 16巻 ウィリアム=オルウェル 心理掌握(メンタルアウト) SS2巻 イネス ヴァルキリー オッレルス シルビア 雲川芹亜 貝積継敏 工山規範 郭 坂島道端 ジョージ=キングダム ステファニー=ゴージャスパレス 削板軍覇 原谷矢文 バルビナ 御坂旅掛 ジーンズ店主 原石の少女 17巻 18巻 19巻 20巻 21巻 22巻 『新約 とある魔術の禁書目録』 1巻 フレメア=セイヴェルン 黒夜海鳥 シルバークロース=アルファ 丈澤道彦 『とある科学の超電磁砲』 レギュラーキャラ 御坂美琴 白井黒子 初春飾利 佐天涙子 固法美偉 常盤台中学 婚后光子 湾内絹保 泡浮万彬 寮監 『幻想御手』編 木山春生 枝先絆理 丘原燎多 重福省帆 介旅初矢 姉御 トリック 鋼盾掬彦 アケミ、マコちん、むーちゃん 木原幻生 鉄装綴里 『絶対能力進化実験』編 ミサカ9982号 布束砥信 『学芸都市』編 ビバリー=シースルー ショチトル その他の登場人物 絶対等速 柳迫碧美 木原那由他 『乱雑解放』編 その他のアニメ版オリジナルキャラクター 鴻野江遥希 大圄 城南朝来 『その他SS巻』
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある科学の超荷電粒子砲(プラズマ・キャノン) 第05話 上条当麻(5) 学園都市の住民にとって天気予報は必ず当たるものだ。 だから、突然の雨なんてことはありえない。 予定どおり快晴の元、黒子とその友人とのたわいないの会話。 いい日になりそうだ。 ・・2人いるわね。 美琴:黒子初春さんのとなりは? 黒子:えーと?初めてですが。 美琴:初春さんの友人てとこかしら。まあいいわ。 初春:初めまして、御坂美琴さんですね。白井さんからいつも 御高名は伺っています。 私は柵川中学1年 初春飾利といいます。 よろしくお願いします。 美琴:始めまして。御坂美琴です。黒子からは風紀委員の 敏腕情報処理者だと聞いています。よろしく。ところでお隣は? 佐天:初春の友人の佐天涙子です。 柵川中学 1年 レベルは0です・・ 美琴:ふふ・・佐天さんは面白いわね。常盤台中学2年 御坂美琴 レベルは5です・・・なんて言ったみたりして。 佐天:へ・・レベル5?7人しかいない?あの? 美琴:ええ・・ 佐天:すごい・・方なんですね。 美琴:そう?でも能力だけよ。すごいのは。 佐天:いやご謙遜を。よろしくお願いします。 美琴:さあ・・黒子、どこいく? 黒子:まずは、昼ですから、ファミレスでもいきましょ。 美琴:初春さん、佐天さん ファミレスでいい? 初春・佐天:あ・・はい。 黒子:ではジョセフということで。 美琴:あ・・黒子ちょっとコースを変えて並木どおりにしょ。 黒子:へ?少し遠回りですが? 美琴:面白そうなイベントが発生したのよ。 黒子:まーた アンチスキルのサーバですか。 不正アクセスはダメですのよ。 美琴:不正アクセスではないわよ。私の権限よ。でもさ 銀行強盗なんて、よだれの出そうな面白イベントじゃない。 初春:へ?確認させてください。 ウイハルNOTE PC画面を起動・確認する。 確かに 御坂さんのおしゃるとおり、 アンチスキルで通報を確認しています。 でも ・・ 美琴:いいじゃない。治安活動のお手伝いよ。お手伝い。 あそこね。いそべ銀行。 まだアンチスキルもジャッジメントも来ていないようね。 気をつけて、犯人は爆発物を所持しているわ。 初春:へ・・なんでそこまで わかるんです? 美琴:よかった 制御に電気を使うタイプで。。 ふふこれでどうかしら。 ふ・・ロック終了爆弾は起動できないわ。 黒子、もういいわ・・ 座標データを初春さんのPDAに送るから制圧して。 犯人は拳銃は所持していないけど、刃物を持っている。 気をつけて 黒子:あ・はい・・お姉さま。 そして、1分後白井黒子により強盗は制圧された。 黒子:お姉さまありがとうございます。ですが・・ 美琴:ただの捜査協力よ。ただの。ええ私は一般人、でも黒子 刑事訴訟法は知っているわよね。 213条「現行犯人は、何人でも、逮捕状なくして これを逮捕することができる。」 黒子:ええ・・そうですわね。御協力ありがとうございました。 佐天:初春・・どうしたの・・驚いだ顔してさ・ 初春:いや。。遠隔で爆弾を処理し、刃物を磁力で取り上げ、 賊の位置を遠隔で確認 安全な座標を確認して、白井さんを誘導。 御坂さんすごすぎます。 佐天:へ?・・じゃ実際には全部御坂さんが解決したの? へえレベル5てすごいんだね。 初春:御坂さんぜひ風紀委員になってください。 美琴:はは・黒子にはよく言われるけどさ・・ ごめん私は午後は週6日研究所勤務。 時間的に無理ね。土曜日だけでも会いましょ。 初春:喜んで・・ぜひお願いします。 美琴:さあ食事にしましょ。 食事の時間は、柵川という一般校と常盤台の 違いについてかたりあい大いに盛り上がった。 14時か?そろそろ・・セブンス・ミストでもいこうかな。 美琴:えそろそろ行かない。セブンス・ミスト 他3名:ええ・・ 行く途中でも、学校の校長の話が長いとか、馬鹿な男の話とか JCらしい、とりとめのない会話を交わす。 ・・・セブンス・ミスト// 涙子:御坂さん、ゲコ太ファンなんですか? 美琴:子どもぽい? 涙子:いえ御坂さんてレベル5で、白井さんの話だとものすごく学業 成績いいらしいですしそんな人がまさか・ 美琴:推奨小学低学年?いいじゃないの・いやしよいやし。 涙子:御坂さんぜひ友達になってください。 美琴:いいわ・・でもいいのゲコ太なんか趣味のお子ちゃまで? 涙子:いえいえ有能なレベル5の御坂さんが お子様趣味だから面白いのです。 美琴:佐天さん面白いのね。気にいったわ。本当。 あ・・ちょっと・・まって通報だわ。 黒子至急このビルから客と店員全員を避難誘導して。 黒子:へ? 美琴:人工衛星でグラビトンを確認したのよ。 館内放送システムをハッキングしたから 今、放送流すわ。 それとターゲットはジャッジメントよ。 おそらく人形に偽装した爆弾を使用 するはずね。初春さんは誘導。 黒子はビルの責任者に事情を説明。 佐天さんは館内放送に従って避難よ。 黒子:はいわかりました。お姉さまは? 美琴:犯人を拘束するわ。 もしもし所長?第7学区のアンチスキルの責任者へ 電話していただけます? ええグラビトン事件の犯人を拘束しますので。 ・・・・・・・ 美琴:避難は完了した? 初春:ほぼ終わりました。確認したら報告します。 美琴:まってあの子のあの人形から高エネルギー反応があるわ。 多分あの人形が爆弾ね。初春さん女のコから人形を回収 すぐにできるだけ遠くに投げて。 じゃ・・ひさびさにコインでも使ってみようかしら・・ スカートからコインを出す。 あれ・・上条当麻?ふーん面白い。アイツの能力を見せてもらうか。 ・・美琴は視野に上条を発見する。 そして声をかける。 美琴:上条さん 当麻:御坂さん? どうした? 美琴:いや・・ちょっと助けてくれる? あの人形ね能力で爆発する爆弾なのよ。 当麻;へ? 美琴:「イマジン・ブレイカー」なんでしょ。上条さん? 当麻:御坂・・知っていたのか? 美琴:時間ないわ。頼むわよ 3.2.1。0 どかーん・・・・ あたりを轟音が響く、外壁の一部をぶち破り、外が見える。 だが・・・ 美琴:さすがね上条さん。 レベル4クラスの爆破能力を右手一つでふせぐなんて。 当麻:はあ・・御坂様にはお見とおしか?レベル5の御坂美琴さん 美琴:あら 調べたの?有名人もつらいわね。 まあヒーロじゃない、上条さん 事件を防いでさ。 名乗り出たら?今そこで気絶している子ね 風紀委員なのよ。 当麻:悪い・・ちょっと騒動に巻き込まれたくないので、御坂さんへ 譲るよ。 美琴:あんまりうれしくないわね。まあいいわ。でも・・上条さん あんまり自分の能力を過小評価すると損するわよ。 不幸な一般人でいいの? 本当に?レベル5クラスよアンタの能力は。 当麻:誰がヒーロなんてどうでもいい。みんなが幸せになれば。 美琴:そう・・じゃ早く行って、アンチスキルやジャッジメントがくるわよ。 じゃ・・ さあてと犯人にお仕置きね 初春さんおきた?犯人の居場所を確認したからさ、 ちょっと待ってて。 美琴は爆発のさいできた大穴から磁力を使い、590m離れた目的地へ急ぐ。 7秒後、到着する。 美琴:爆弾魔さん?お元気? 美琴は犯人の後ろに回り、ちっと磁力を使い足を加速させてキックする。 バーン 爆弾魔は約10m 吹っ飛ばされる。 爆弾魔:へ・・何? 美琴:はい監視カメラにアンタの顔あるのよ。「介旅初矢」さん グラビトン事件の犯人さん。 無駄な抵抗は・・ 馬鹿ね・・ 男が無駄な抵抗をしようとしたので 美琴は、コインを威嚇発射する。 衝撃波が数m男をぶっ飛ばす。 美琴:つまんない男、説教する気も失せたわ。ちょと気絶してくれる? 目つぶって? 男は観念し、目をつぶる。 バーン 美琴のパンチで男は数メートル吹っ飛ばされ、気絶する。 ああ黒子・・今犯人を拘束したわ。。すぐにきて、座標は今データで送ったわ。 さーてと、アイツの代わりに賞賛されに行きますか。 佐天:御坂さん、結局また御坂さんが解決しましたね。 グラビトン事件。初春が驚いてましたよ。アンチスキル上層部並みの 情報収集力、適格な指示。 それと初春を助けてくれてありがとうございます。 美琴:困った時はお互いさまでしょ。 黒子:お姉さま、風紀委員会本部からお姉さまの捜査協力に正式に感謝状がくるかと 思います。本当にあるがとうございます。 美琴:ありがとう。 ふふ本当に楽しい休みだったわ・・ でも上条当麻 想像以上にすごい能力者ね。本当楽しみだわ。 アンタの能力を解明して、アンタに正当な報酬がでるようにするわよ。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある科学の超荷電粒子砲(プラズマ・キャノン)
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【種別】 都市伝説 【初出】 とある科学の超電磁砲 PSPゲーム版 第二章 【解説】 学園都市の一部で噂されている都市伝説。 曰く、 路上に迷彩のボディペインティングをした、かなり見つけにくい人物が現れる。 それを見つけた人は迷彩を指導して貰える。 『制裁指導』の噂を調査していた御坂美琴達が、 偶然出会った泡浮万彬と湾内絹保に『制裁指導』を知っているか尋ねたところ、 この噂と聞き違えて出現報告があった場所まで案内された。